消防設備士1類の資格とは?
消防設備士1類の資格とは、スプリンクラー設備や屋外消火栓設備、屋内消火栓設備、ドレンチャー、連結送水管などの設備を点検したり工事・改修を行う際に必要な資格です。
消防設備点検会社や消防設備の工事業者が持っておく必要のある資格です。
消防設備士の資格は、「甲種」と「乙種」にわかれており、甲種は工事と点検をすることができ乙種は点検のみ可能となる資格です。
消防設備士1類 受験資格
甲種消防設備士 1類
甲種消防設備士1類の受験資格はたくさんあります。
受験する類以外の甲種消防設備士免状の交付を受けている人。
乙種消防設備士 乙種消防設備士免状の交付を受けた後2年以上、工事整備対象設備等の経験がある人。
それ以外にも、所持資格による受験資格や学歴による受験資格、実も経験による受験資格もあります。
詳しくは下記の消防試験研究センターをご確認ください。
一般財団法人消防試験研究センター (shoubo-shiken.or.jp)
乙種種消防設備士 1類
受験資格なし。誰でも受験可能。
消防設備士 1類の試験範囲
消防設備士1類の試験範囲は、スプリンクラー設備や屋外消火栓設備、屋内消火栓設備、ドレンチャー、連結送水管などの主に機械系の消防設備の試験になります。
筆記試験と実技問題に分かれているのですが、乙種1類の筆記試験に関しては普通に問題集や参考書をしていれば、普通に合格ラインに立てると思われます。
※合格ラインは6割
勉強して消防設備士1類の試験に挑まないと、筆記試験の基礎問題でやられて足切りに合う可能性も大いにあります。
基礎知識は「電気」と「機械基礎」があり、勉強しないと結構な難易度の問題が出てきます。
消防設備士1類の難易度
甲種
少し難しい程度。試験範囲が広いので暗記が大変なのと、実務経験がないと分からないような専門的な内容の問題が出題される傾向にある。
乙種1類
易しい。暗記をしっかりすれば普通に合格できる。
消防設備士1類の合格率
甲種1類
約20%です。
乙種1類
約25%です。
消防設備士1類は「甲種」と「乙種」どっちがいい?
消防設備士1類の資格は、甲種と乙種どちらを取得するほうが良いのか?聞かれることも良くありますが、受験資格があれば甲種を受験し受験資格に満たないのであれば乙種を受ければいいと思います。
仕事が点検がメインの会社であれば乙種でもいいのかもしれませんが、どうせなら甲種がおすすめです。
甲種消防設備士1類の受験資格があれば、迷わず甲種の受験をお勧めします。
消防設備士1類に必要な勉強期間
消防設備士乙種1
消防設備士乙種1の勉強期間は、正直言って知識が全くなければ2ヶ月は欲しいところです。
消防設備関連の仕事をしていて、スプリンクラーやポンプ、消火栓の知識が豊富であれば1ヶ月程度でも合格は可能ですが、合格を確実にするためには、2ヶ月毎日2時間程度の期間は見ておいたほうがいいでしょう。
消防設備士甲種1類
消防設備士甲種1類は、乙種1類の試験問題+製図問題があります。製図問題はみっちり1か月間は必要なので、勉強期間は毎日3時間の3ヶ月は必要です。
消防設備士甲種・乙種1類の試験で確実に合格を狙うなら、仕事をしながらだと大変ですが、1日3時間程度みっちり勉強をする必要があります。
甲種消防設備士1類は問題が難しい
私が消防設備士1類の試験を受けて思ったことは、意外と細かな突っ込んだ問題と消防設備の実務をしていない人には分からない、参考書や問題集にも載っていない難しい問題が多数実技試験で出題されました。
消防設備士1類 勉強のコツ
消防設備士1類の資格試験における勉強のコツは、試験に合格するための勉強をすることです。試験に出そうもない数値を必死で暗記している人もいますが、ムダを省いて効率よく勉強することです。
特に甲種・乙種消防設備士の試験問題は、市販の問題集をやりこんでおけばある程度合格ラインまではいけるはずです。
消防設備士1類 やってはいけない勉強方法
消防設備士1類の勉強でやってはいけないことは、参考書を片っ端から覚えるやり方です。参考書は試験に出ない無駄なところが多くそれを暗記するのは非効率です。
市販の問題集の回答の解説を暗記する方が、消防設備士試験合格に最短距離です。
消防設備士1類 試験合格におすすめの参考書
私が消防設備士乙種1類を合格した時に使用した、問題集と参考書を紹介します。
分かりやすいシリーズの「消防設備士1類」は、実際の試験問題に似た問題が多数掲載されていて、初めての1類受験には大きな力となってくれる参考書です。
有名な工藤さんが作っている工藤本の兄弟みたいな本です。消防設備士の1類専用で試験対策に一番適している本です。※消防設備の他の類の本も出版しています。
この本は、問題集と参考書がセットになっていて、かつ解説が丁寧なのと語呂合わせで数値を暗記できるので、楽しくわかりやすく覚える事ができます。
この参考書は、私が消防設備士の甲種1類を受験するときにお世話になりました。
特に筆記と鑑別問題はこの一冊で間違いなくクリアできます。これをしっかりと読んで確認しておけば、実際の消防設備士の試験でも慌てなくてもすみます。
私が消防設備士乙種1類を受験したときは、運良く?この本から大半出題されました。実技試験はこの参考書だけではキツイですが、筆記試験では大きな力を発揮します。
甲種・乙種消防設備士1類の資格試験まとめ
・消防設備士乙種1類の勉強期間は、知識が全くなければ毎日2時間を2ヶ月。
・消防設備士甲種1類の勉強期間は、知識が全くなければ毎日2時間を3ヶ月。
・ムダを省いて効率よく勉強すること。
・参考書は分かりやすいシリーズの「消防設備士1類」を使う。
・試験に出ない無駄なところの暗記は非効率。
・あきらめないこと。