ビルメン4点セットの資格

ビルメン(設備管理)4点セットが必要な理由を紹介!4点セット取得のメリットも!

ビルメン(設備管理)業界は「必要資格」が30種類以上

ビルメン(設備管理)業界へ15年前に転職してきて思うことは、ビルメン(設備管理)業界は必要資格が30種類以上あるという事に衝撃を受けました。

世界いや日本のどの企業で働くにしても多少なりとも資格の取得は必要なのは間違いありませんが、ビルメン(設備管理)業界での必要資格の種類の多さには驚きます。

 

ビルメン(設備管理)業界での「ビルメン(設備管理)4点セット」資格所持割合

あくまでビルメン(設備管理)にとっての必要資格であって必須ではないので、ビルメン(設備管理)として働いている周りの人間を見渡してもビルメン(設備管理)4点セットを全て取得しているビルメン(設備管理)は少ないものです。

責任者クラスの社員になるとビルメン(設備管理)4点セットどころかもっとたくさんの資格を取得している人が多いです。

全体的に見てビルメン(設備管理)4点セットを全て所持しているビルメン(設備管理)は30人に1人程度ではないでしょうか?

ビルメン(設備管理)会社によりますが、私の働いているビルメン(設備管理)会社ではビルメン(設備管理)4点セットの内の2個あれば標準的な割合です。

第2種電気工事士の資格は、ほぼ全員取得しています。

 

なぜビルメン(設備管理)4点セットの資格が必要なのか?

ビルメン(設備管理)4点セットの資格がなぜビルメン(設備管理)に必要かと聞かれれば、言葉にすると難しい部分があります。

ビルメン(設備管理)の基本的な業務は、設備機器の運転監視・点検・緊急故障時の一時対応・業者手配・報告書作成となりますが、専門的な知識が無い人間ばかりがビルメン(設備管理)として機器の点検や故障対応をするとどうなるでしょう?

電気設備や空調設備に不具合が発生して故障が出たとします。

普通に考えたら分かる当たりまえの原因究明・故障個所の特定が出来ずに専門業者に依頼することになります。

知識のあるビルメン(設備管理)であれば、専門業者に依頼せずとも解決できるトラブルも多々あります。

簡単な修理やトラブル対応ができないと、専門業者に支払う緊急対応費が必要になります。

オーナーさんが業者への緊急対応費を支払うと言っても、無駄なお金は支払いたくないものです。

そしてビルメン(設備管理)が素人ばかりだと、事故やトラブルが無駄に発生します。

素人のビルメン(設備管理)は設備の故障対応などで意味も分からず設備機器を操作して、何かあっても理屈も仕組みも何も把握できていません。

その後に専門業者にトラブル対応をお願いすると、ビルメン(設備管理)が知識もないのに機器を操作して無駄に故障個所が増えてオーナーさんの支出が増えてキレさせてしまうことになりかねません。

設備のプロとしての立ち位置がビルメン(設備管理)なので、最低限の設備に関する基本的な知識の保有を証明するためにビルメン(設備管理)4点セットの資格が求められるというわけです。

 

ビルメン(設備管理)4点セットの資格とは?

ビルメン(設備管理)4点セットの資格は、設備初級資格4種類のことを指します。

・第二種電気工事士

・二級ボイラー技士

・危険物取扱者乙種4類

・3種冷凍機械責任者

※近年では、ビルメン(設備管理)4点セットの「3種冷凍機械責任者」ではなく「消防設備士4類」という声もではじめていますが、どちらでも問題ありません。

 

第二種電気工事士

第二種電気工事士の資格とは、一般住宅用の電気工事ができる資格です。

ビルメン(設備管理)の仕事では、大きなビルの電気設備の点検を毎日交代で行いますが、ビルの受電電圧は最低でも6600Vで大きな建物になると受電電圧は数万Vに及びます。

よってビルメン(設備管理)の点検では、ビルメン(設備管理)4点セットの「第二種電気工事士」の資格で賄える規模ではなく資格としては役に立ちませんが、最低限の電気の配線や図面が読める、簡単な電気工事ができる、照明器具の交換作業ができる程度の資格です。

ビルメン(設備管理)業界では資格の実用性が低いですが、電気工事業者への転職にも有利に働く資格なのでぜひ取得しておきたい資格と言えます。

 

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二級ボイラー技士の資格

二級ボイラー技士の資格についても、資格が必要かと言われればなくても問題はありませんが、無いよりあるに越したことはない程度です。

ホテルや病院のビルメン(設備管理)として働くと、温水や高圧の蒸気をを製造するのにボイラーが使用されます。

ボイラーの点検や作業時に、二級ボイラー技士の資格が必要になりますが、現在では新型の貫流ボイラーが主流となり二級ボイラー技士の資格不要で点検ができるようになってきています。

そんな無くても問題のない二級ボイラー技士の資格を取得するのは戸惑うと思います。

ビルメン(設備管理)業界は資格で評価される業種なので、今後の昇給や精進に影響します。

頑張って二級ボイラー技士の資格も取得しておきましょう。

将来的には一級ボイラー技士の資格にも挑戦できる資格です。

 

危険物乙種4類

ビルメン(設備管理)4点セットの内の一つに「危険物乙種4類」という資格があります。

これはビルメン(設備管理)でどういう使い道があるかと言えば、非常用発電機用の燃料の補充やタンクの清掃・点検時に必要な資格です。

しかし、危険物保安管理者1名が名義を出して管理すれば良いので、作業員全員に危険物乙種4類の資格が必要かと言えば、資格がなくても何とかなります。

危険物乙種4類の資格は、ガソリンスタンドでは非常に需要のある資格なので、自身の今後のためにも取得しておいて損はない資格です。

ビルメン(設備管理)会社によっては、毎月1000円程度の資格手当が支給される会社もあるので、危険物乙種4類の資格は必ず取得しておいたほうが良い資格のひとつです。

 

第三種冷凍機械責任者

ビルメン(設備管理)4点セットで一番難関で問題も少ないながらに高難易度の資格が「第三種冷凍機械責任者」の資格です。

正直、第三種冷凍機械責任者の資格もそんなにビルメン(設備管理)では必要としませんが、空調機の冷媒サイクルや空調機の冷える仕組みや温まる仕組みを根本から理解することが出来ます。

技術よりも知識が求められるビルメン(設備管理)なので、取得出来れば後輩の指導やオーナーさんとの交渉も上手くいき、業者とのやり取りも普通にできる可能性が高まります。

少し難易度は高いですが、第三種冷凍機械責任者の資格も必須と言えます。

 

消防設備士4類

ビルメン(設備管理)4点セットの資格に「消防設備士4類」があります。

消防設備士4類は、乙種と甲種に分かれており、甲種は工事と点検・乙種は点検のみと区分が決まっています。

消防設備士4類の資格は、各部屋の煙感知器や受信盤の点検時に必要となります。

各ビルは年に2回、消防設備点検がありその際の感知器の点検に資格が必要になります。

ビルによっては、消防設備の点検専門業者が消防設備の点検を行いますが、知識が無いと何の点検をしているのか?点検内容が全く分からない状態なので困ります。

消防設備士4類の資格は設備だけではなく、防災センター勤務の警備員にも必要とされ求められる資格です。

 

ビルメン(設備管理)4点セットの資格のまとめ

ビルメン(設備管理)4点セットの資格は、下記の4点の資格ですね。

・第二種電気工事士

・二級ボイラー技士

・危険物取扱者乙種4類

・3種冷凍機械責任者

※消防設備士4類

 

ビルメン(設備管理)で設備員として働くには設備の知識が必要という事で、ぜひとも取得しておきましょう。

ビルメン(設備管理)になってからでも、1年あればビルメン(設備管理)4点セットの資格取得は可能です。

必要と言われる割に実際はそこまで必要とされていない部分も多い資格ですが、昇給や今後の自分のために取得してみてはどうでしょうか?

 

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