第三種電気主任技術者(電験三種)の資格
電験三種の資格はかなり難易度が高いです。
「第三種電気主任技術者」が正式名称ですが、通称「電験3種」です。
電験三種の資格は、電気関係の設計や工事などの電気に関わる人に必要な資格です。電気のことなら何でも分かるというくらいの、勉強量と知識がなければ試験に合格できません。計算問題も、オームの法則が分からなかったりするレベレだとかなり厳しい試験です。
ビルメン(設備管理)と言われるビルメン(設備管理)設備管理業界でも特に必要とされている資格です。
電気の事故が起これば、この資格の名義人が全て責任を負うことになります。
電気の事故は人命に大きく関わるでこの資格が必要になっています。
電気保安協会へ転職可能
最近では、大きな建物を管理する責任者の人や、ビルメン(設備管理)業界で働く社員、そして電気保安協会で働く人が多くこの資格を取得しています。
電気保安協会は、電気設備のメンテナンスから保守管理まで幅広く行う電気の専門職です。電力設備の点検や電気事故の対応などをするので、電験三種の資格が必要とされています。
最近では、委託でビルを管理する通称「ビルメン(設備管理)」も、電験三種の資格を取得してスキルアップの転職をするといった人が非常に増えてきています。
電験三種の願書と料金!
国家資格の中でも上位の難易度に位置する電験三種の資格は、試験が毎年9月に行われます。受験願書の配布は、例年5月の中旬から6月の中旬程度に配布されています。
申し込みに必要な金額
「インターネット、4850円」
「郵便申し込み、5200円」
試験に合格してから免状申請に必要な金額は、2350円です。
(2018現在の料金です)
電験三種の試験は、数年前までは一年に一回の試験でしたが、最近は1年に2回実施しています。
電験三種の試験は、個人の勉強量がそのまま合否に関係してきます。試験の内容は、五択のマークシート方式です。問題文を見て、答えをマークするといった試験です。
電験三種の筆記試験は4科目
電験三種の筆記試験は、大きく分け4つの科目に分かれます。
「理論」「法規」「機械」「電力」
この4つの科目に合格してやっと電験三種の資格を貰う事ができます。
4科目の中で一番難しいのは?
一番難しく勉強量が必要なのは「機械」です。
機械の科目以外は全て合格して、機械だけ数年頑張っても合格できなくて諦めた人も多いと聞きます。それだけ複雑な計算問題や知識が求められています。
電験三種の筆記試験は、ひとつの科目だけでも範囲が広く、応用の計算問題を解いて答えを導き出さないといけません。
合格しやすい科目は?
理論や法規といったところの科目が、合格しやすい傾向にあります。
※個人差がありますが、理論は基礎がきちんと出来ていれば、そこまで難しくはないです。
電験三種の試験での注意点
電験三種の試験は、電卓の使用は可能です。
試験当日は電卓の使用が認められていますが、一部使用できない機能の付いた電卓もあります。事前に確認しておきましょう。
電験三種の試験での出題範囲
科目ごとの出題範囲と大まかな内容ですが、
「理論」
電気理論、電子理論、電気計測及び電子計測
「電力」
発電所及び変電所の設計及び運転、送電線路及び配電線路の設計及び運用並びに電気材料
「機械」
電気機器、電動機応用、照明、電熱、電気化学、電気加工、自動制御
「法規」
電気法規及び電気施設管理
この範囲で問題が出題されます。
電験三種の難関科目
私の受験した年は機械の科目が本当に難しく難関で、本当に大変でした。
超難関の電験三種の資格は、一回の試験で全ての4科目を合格しなくても大丈夫です。
合格した科目は以後2年間は免除されるので、来年以降は合格できなかった科目だけを受験することになります。
ただし、科目合格から3年を過ぎると再度試験を受けて合格しないといけないので、電気主任技術者試験の電験3種は、3年以内に合格したいところです。
電験三種の試験勉強期間
電験三種の勉強期間は、一年かけてじっくりと勉強しなくてはいけません。間違っても半年やそこらで合格出るほど甘くはないです。
他の設備資格のような難易度の低い国家資格なら、受験日の一ヶ月前からの勉強でも充分合格が可能ですが、電験三種の試験は最低でも一年は必要です。
仕事の疲れもあり、毎日勉強をするのはとても大変だと思います。
寝る前に毎日2時間だけ勉強してみるなどのスケジュールの作成が大事です。お酒が好きな人は、仕事が終わってからお酒を飲むととても電験三種の勉強どころではなくなります。
そんな人は朝2時間早く起きて勉強すれば、一年でかなり知識がつくはずです。
電験三種の試験合格の総勉強時間
電験三種の総勉強期間は、時間換算で1000時間と言われています。
一日2時間で365日勉強しても足りない計算になります。電験三種の試験を一年で合格するには、休日に数時間勉強して平日は一日2時間は勉強しないといけません。
実際、それだけ勉強出る人はごく稀です。
電験三種の勉強に必要な基礎知識
電験三種の問題を理解するには、基礎となる電気知識が必要です。電気の基礎知識がないと、参考書や問題集の解説を見ても理解ができません。
電験三種の参考書や問題集は、計算問題を解く公式の説明などは書いていないことが多いため、初心者が電験3種の勉強をしても「公式が解けない」「計算問題が解けない」と、勉強につまずく人が多いです。
数学が得意でないと、電験三種の試験勉強以前に数学の勉強からすることになります。
ビルメン(設備管理)や設備関係の仕事、電気の専門の仕事の人なら、基礎知識があるのですんなり勉強に入っていけますが、初心者の人は二種電気工事士のテキストから勉強したほうがいいです。
一か月二種電気工事士の勉強をみっちりして公式を覚える・もしくは復習してから、電験三種の資格勉強に入っていくほうが理解もしやすく覚えも早くなります。
電験三種のおすすめ参考書
電験三種の資格試験に役立つ参考書ですが、多くの出版社から多数に本が出版されています。
電気の知識量などの個人差によりますが、初めて購入する参考書は解説が多く、しっかり理解できるように作られているものを選ぶべきです。
最初から説明が分かりにくかったりすると、必ず挫折して諦めてしまいます。そうならない為には、段階的に参考書籍や問題集をレベルアップさせていったほうがいいと思います。
電検三種の試験勉強は、簡単な「法令」からスタートさせる人も居ますが、法令は暗記科目なので少しずつで問題ありません。
「理論」を最初にみっちり勉強しておけば、「電力」や「機械」の科目勉強に入りやすくなります。
この電験三種の参考書はおすすめです。分かりやすく一から始める人には基礎が固まりおすすめです。基礎が固まったら、他の参考書も準備して勉強が必要です。
電験三種のおすすめ参考書の選びかた
電験三種の筆記試験の参考書は、わかりやすい参考書が絶対にいいです。
分かりにくい参考書は頭が痛くなりますし勉強が長続きしません。図解でたくさん解説してある参考書に変えたら、やはり楽しく覚えも早くなってきました。
電験三種の勉強は、わかりやすい参考書を選ぶことから始まります。スタートしたものの、挫折したり諦めると、それまでの時間が無駄になります。
電検三種の参考書や問題集の好き好みは人それぞれですが、絶対に解りやすい使いやすいモノを選ぶようにしてください。
私がそうでしたが、無駄に何冊も参考書を購入するのはもったいないです。
始めて電験三種の勉強をする人は、上記の参考書が分かりやすく理解が早いかと思います。
電験三種のまとめ
・電気主任技術者である電験三種の試験は、一年から二年単位で勉強のプランを立ててじっくり勉強していくようにしましょう。
・最初の一年で二科目だけに絞って合格を目指し、残りの二年間で二科目を合格を目指す。
・最初の1年目は、「理論」をみっちり勉強しよう。
・毎日、コツコツと電験三種の勉強しよう。
・分かりやすい電験三種の参考書や問題集を選ぼう。
・電検三種の資格取得を諦めないこと。